公式ブログ - Part 13
- 2021/12/18
- 2021/10/13
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脱炭素に向けて
こんにちは。
環境市場新聞を読んでみると、気になる記事が載っていましたので、
ご紹介したいなと思います(^^)
■2050年カーボンニュートラルに法的根拠
カーボンニュートラルとは、
何のことだろうと思われる方もいらっしゃるかと思います
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カーボンニュートラルとは。。。
「温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること」
と明記されています。
もう少し簡単にご説明しますと
例えば木質系を燃焼することで、燃焼時に発生するCO2は、もともと樹木が生長する過程で吸収したものなので、
化石燃料と違い、木質燃料は新たに大気中のCO2を増加させないことになります。この流れをカーボンニュートラルといいます。
他にも、2021年5月に法的根拠として可決された内容の一つとして
- 住宅・建築物の省エネ導入及び蓄電池等として活用可能なEV/PHEV/FCV活用
- 地域の自然資源等を生かした吸収源対策等
上の二点の項目から、
住宅を木造住宅にすることによって、木材資源を活用することができ、
太陽光等ZEH化することにより脱炭素へとつながることができる。
これもまたカーボンニュートラル実現化に向けて
取り組むべき内容の1つの内容となっています。
もう少し、調べていくと
2020年10月に、菅義偉内閣総理大臣が
「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、
すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」
ことを宣言していたようです。
“「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、
森林などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減・吸収作用の保全及び強化をする必要があります。“
2015年にパリ協定にて、地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、世界共通の長期目標として、以下等の事が合意されたようです。
- 世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて
2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること
- 今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡を達成すること
この実現に向けて、各国が取組を進めていく中で、日本だけではなく120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げているのだそうです。
当社の取り組みとして、
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「木をふんだんに使った家」をご提供
お住まいは「木の専門店」宮下木材ならではの「木をふんだんに使った家」をご提案しています。お客様の住みたい家を実現するお手伝いができます。
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公共建築の施工
地域木材や間伐材を使用して、練り上げた計画を当社が施工計画し、熟練大工が木工事関連を施工した交流施設や姫路こども家庭センターなどの公共建築の施工もお手伝いさせていただきました。
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未利用材による新商品の開発
再資源化の一つとして伐木や製材工程から発生する残材を粉体化しています。
粉体は、150μほどの細かいパウダー状になっているものになります。
この粉体を納品させていただきまして、お線香や再生木材の材料の一つとして生まれ変わります。
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伐採材を自然エネルギーとして再利用
自然エネルギーとは、石油に変わる燃料になり、今注目されている燃料になります。
当社は、工事などからでてくる伐採材を有効利用して、自然乾燥させた「薪」を販売しています。
キャンプや薪ストーブ等、自然エネルギーとして、活用されています。
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ペレットストーブの推奨
ペレットストーブとは、ペレット燃料を使用した環境にやさしい暖房機器になります。
ペレット燃料も、まき同様に木質系燃料 自然エネルギーとして、注目されている燃料になります。
詳しくはこちらのページから
環境に配慮した暖房器具 (miyashita-wood.com)
社会的にカーボンニュートラルの実現に向けてうごきだしています。
でもこれは、国や自治体、事業だけでは解決できる問題ではなく、
環境省によると、気候変動の原因となっている温室効果ガスは、国民一人一人のライフスタイルに起因する排出量が約6割を占めている分析が出ているそうです。
将来も今と同じように安心して暮らせる様にするために、今私たち 1人1人が脱炭素社会の実現に向けて、日々の生活の中で取り組むべき課題となっています。
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私たちができる取り組みとして
脱炭素社会を目指すためにできる事として、
◇大きい取り組みとして
・住宅を建てる際に木造住宅を選択
・ZEH住宅を選択
・太陽光の設置→オール電化にしていく
・車を電気自動車にする
※余談ですが、新聞の記事の中で、10年後にはほぼ全ての新車が電気自動車になるかもしれないと一部書いてありました。
・暖房機器を薪ストーブやペレットストーブなどの自然エネルギーの物にしていく
◇日々の小さな取り組みとして
・お買い物の際にマイバックを使用
・ゴミを減らして、ペットボトル等可燃物と一緒に捨てるのではなく、きちんと分別して捨てる
・エアコンの温度を調節するなど省エネを心がける
・電球をLED電球に変える
など、私たちが日々できる事もたくさんあります。
小さな事ですが、みんなですれば大きな事になるので、
この先も今と同じように過ごしやすく生活するために、
今できる事をやっていきませんか??
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- 2021/08/02
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環境への取組、当社の強み
こんにちは!宮下木材の広報部です。
今回は宮下木材が考える、木材と人、木材と環境について考えると共に、当社の事業内容をご紹介させて頂きます。
木の専門店 宮下木材
私たちは、「木」を専門に扱う製材業者であり、工務店に対しての木材・様々な建築資材を販売しております。また一般の方向けにDIY用等の木材を販売しております。
そして、 限られた資源を有効に利用する循環型社会を目指し、地球に生きる私たちがより健全でいられるよう、地球環境保全の一助を、微力ながらも担うことができれば・・という思いをもって事業に取り組んでいます。
木材利用のメリット・促進
木材は建築に多く用いられており、私たちの生活においてとても身近な存在です。
木材には人のストレスを軽減し、疲れにくくするリラックス効果があり、さらに、調湿効果・断熱性が高く、人が過ごしやすい環境をつくります。また、建築での木材利用は、空気中の温室効果ガス(炭素)の長期固定により地球温暖化防止にも繋がりがあり、「地球環境に貢献する」ことが可能です。この事から「2030年脱炭素」目標達成にむけても木材利用の促進は重要であると言えます。
しかし、「木材」であっても各国の法律に適合しない違法伐採による木材が一部流通しています。違法伐採をすると、伐採された地域の森林減少により、環境破壊をもたらす可能性がります。そこで日本では、2017年にクリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用促進等に関する法律)が施行されました。これにより、木材を利用する事業者は合法木材を利用するよう努めると共に合法木材の利用を促すことになっています。
合法木材の利用とSDGs
SDGsとは
2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものです。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html (外務省HPより引用)
当社では、合法木材の利用は、環境保全・取引の公正化に繋がると考えております。
SDGs17のゴールのうち⑫つくる責任・つかう責任、⑮陸の豊かさも守ろうに当てはまるのではないかと思います。
具体的に、
『⑫つくる責任・使う責任』・・・合法伐採木材の加工・販売を行い、消費者へ供給すること。
『⑮陸の豊かさも守ろう』・・・・合法木材利用による環境保全 に繋がると考えております。
木材を扱う責任のある事業者として、クリーンウッド法の趣旨を踏まえ合法木材の利用を促進すると共に、SDGsに賛同し持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきます。
宮下木材の製材事業
当社では、合法木材を利用し、「製材・加工・乾燥・販売」までを一貫して行っております。
その中での当社の強みを紹介させて頂きます。
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原木の製材
原木は製材職人によって1本1本効率の良い鋸の入れ方が検討されます。(木取り)
木取りをする時の指針の一つが、一般的によく使われている言葉で「歩留まりを良くする」というものです。「歩留まりが良い」=1本の原木から如何に無駄なく製品を取れるかという事です。木は1本1本個性があり、全く同じものはありませんので、製材職人によって見極め「無駄なく」製材していきます。
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木材の乾燥
木材は、材中に含まれる水分が原因で、建築後、壁体内のカビの発生、材の割れ、ねじれ、強度などのさまざまな問題が生じます。 特に、最近の室内は、エアコンで一年中温度、湿度が一定となるよう管理されていることから、十分に乾燥されていない材では、収縮や割れ、ねじれが生じるという問題が発生します。そのため、木材の出荷の際には、含水率検査、材面検査等を行い、安定した品質の木材を納入するように注意を払っております。
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JAS認定工場
当社は平成24年にJASの認定を取得しました。基準に基づき、製材、検査、格付作業の後、製品出荷が行われます。製品にJASマークを付けることができる事業者は、登録認定機関(農林水産大臣の登録を受けた機関)から、製造施設、品質管理、製品検査、生産工程管理などの体制が十分であると認定された事業者(認定事業者)ですのでご安心ください。
宮下木材の建築事業 ―材料の調達から責任施工を行います―
当社では木材取り扱いの長年の実績経験を生かし、リフォームから公共建築の内装工事注文建築、といった建築事業もおこなっております。
また、神社仏閣など何百年以上もの歴史を持つ木造建築物の工事も施工しております。
美しく丈夫な伝統建築物をしっかり守り続けるのも、私たちの使命です。当社では、構造に詳しい当社社員が基本設計を造り上げ、宮大工が責任をもって施工致します。
断熱材施工は「デコスドライ工法」を採用しており、当社は兵庫県でも数少ないデコスドライ工法認定施工店の1社です。デコスドライ工法では新聞紙をリサイクルした断熱材(セルロースファイバー)を使用します。
断熱性・調湿性・吸音性・防カビ防虫性・耐久性・省CO2性に加え、燃えにくく有毒ガスを発生しない、ホルムアルデヒドに配慮した接着剤を使用している為、人にも環境にも優しい断熱材となっています。その他、「木をふんだんに使った家」のご提案や、水回りのリフォームも承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
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オリジナル資材による粉体化
こんにちは。
宮下木材 藤次です。
最初に、近年よく耳にするSDGsについて、取り上げてみたいと思います(^^)/
私は、昨年の24時間テレビを見て、「SDGs」という言葉を知りました。
家で、「SDGsって何だろう?」とつぶやいたら、小学5年生の子供が、「貧しい家とかを減らして、地球環境を考えることだよ」って教えてくれました。とても簡潔なこたえだったのですが、どうやら、学校で「SDGs」を学ぶ時間があるようです。
その時は、身近に感じる言葉ではなかったので、そうなんだと流していたのですが、
最近テレビでよく聞くようになり、社会的にも取り上げていることをしり、私なりに色々調べてみました。
SDGsは、最近できたものではなく、2015年から決められたもので、世界をよりよくする為に、
国連が採択した世界共通で2030年までに達成を目指す国際目標になります。
「17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものです。」
(外務省ホームページより引用)
貧困・紛争・気候変動・感染症など、これまでになかった多くの課題に私たちは直面しているのだそうです。
この問題は、ずっと挙げられているように思いますが、世界全体で期限を持って達成していこうという事なんでしょうか。。。
森林は、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化防止、木材の生産等の多面的機能を有した大切な資源です。地球環境や社会・経済の持続性への危機意識を背景として、我が国においても、持続可能な開発目標(SDGs)への関心が高まりをみせており、森林・林業・木材利用に関わる活動に注目が集まっています。
SDGsの達成に向けて、林業・木材産業関係者に加え、様々な企業や個人が森林に関わり、また行政の立場からも各種取組が活性化するよう後押ししていくことが重要です。
(林野庁より引用)
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
廃棄する物を再資源化する事で「持続可能な利用の促進」というSDGsの目標に貢献しているのではないかと思い、今回はその中でも「粉体」製造についてご紹介させていただきます。
私たちは、環境に配慮した商品の取り扱い、事業の取り組みに力を入れています。
宮下木材では、限られた資源を有効に利用し、永続性のある社会を実現するための循環型社会を目指し、今ある資源の再利用、環境保全事業の推進を足元から進めています。
また、「兵庫県木材利用技術研究会」にも参加し、 森林環境の保全活動を推進しております。他にも「ひょうごエコタウン推進会議」エコタウン構想の推進を図り、循環型社会の形成に向けた様々な取組への支援を通して、リサイクル推進の会に参加しています。
木の粉体化事業への取り組み
粉体を始めたきっかけとして、
ダイオキシンに対する環境問題等で改善をする目的として「産業廃棄物処分業許可木屑中間処理場」の再資源化工場が誕生いたしました。
「間伐材」や「小径木」をはじめ、木屑廃棄物処理として本来ゴミになる受け入れ材を利用し木を原料としたバイオマス素材(再生可能なエネルギー)を粉体という形で製造し廃棄時の環境負荷の減少を目指しています。
小麦粉程の非常に細かいミクロンパウダーにし、納品させていただいております。
ミクロンパウダーから、再生木材やお線香の原材料の1部として使用されます。
再生木材原材料として粉体の製造を行い、日々 再資源化商品製造・開発提案に力を注いでおります。
当社が行っている再利用の他に、木材の可能性として、
新たなバイオマス素材としても期待されており、車から食べ物まで様々な製品に気を使うための取り組みが進められています。
バイオマス素材は、暮らしを豊かにするだけではなく、化石燃料由来のプラスチックや金属の代わりとなり、生産や廃棄時の環境負荷を抑えることができると考えられています。
現在の間伐材・小径木の現状
林道から遠いところにある材料や、利用が難しい間伐材や小径木は、切り出し費用に見合うだけの販売価格とならず、切り倒された木材が山中に放置されたままという悲しい現状があります。
木材産業が盛んであった一昔前は、建築材として使用可能な成熟材以外の間伐材なども、建築現場の足場丸太や下駄など、様々なところで、大量に消費されていました。しかし、近代になって木材林業はとうたされていき、やがて使い道が見つからない「間伐材」や「小径木」という位置づけとなっていき木屑廃棄物として処理されてしまいます。
そんな木質系バイオマス未利用材を再利用し有効活用していきたいと考えています。
微力ではありますが、木粉の生産事業を行うことで、地球温暖化防止の一助になればという思いです。
この取り組みを行うことで、SDGsが掲げる「持続可能な利用の促進」にもつながり、「技術開発」の目標にもつながるのではないでしょうか。