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スギ 兵庫県産 Japanese Cedar
国産材としての杉のデータ
分布:北海道南部から、九州、屋久島町迄
成長速度は比較的早い
人工林面積は日本の森林面積の18%くらいを占めており、2020年では、約1500万m3伐採量があった。
用途は、建築材、家具材、器具材、パルプ材、燃料チップなどがある。
日本の固有種のひとつで、古くから建築や工芸品などに利用されていた。
伝統文化にも密接な関わりを持つが、現在は花粉症対策や国産材利用拡大への取り組みで活用が進んでいる。
正倉院は総檜造だが、宝物を入れていた木箱は杉で作られており、大昔から保管されていた着物が保存状態がよい常態で見つかったという記事もあり、杉が有害物質を多く蓄えていたこともわかり、杉が空気中の有害物質を取り込み、放出しない機能を持ち、ほぼ永年に渡り、効力を発揮したと言える。
木材としての香りには、フィトンチッドなど、リラックスできる成分を含んでおり、快眠効果も見られる実験結果もいくつか出ているので、内装材や収納にも活用されている。
ちなみに花粉は2月下旬〜4月上旬(地域によって異なる)に飛散している。
樹形は成長の速さと通直に伸びることから、電柱としての活用も視野に入れて大造林されたが、コンクリート柱が開発されて、電柱への活用が無くなり、出材先が減り、伐採時期を過ぎて、大径木化が進み、日陰を生み出し、下草が生えない、管理ができていない山を多くする要因となっている。
土中の水分を多く吸い上げることも特徴で、生える場所によっては、地面が砂地になることもある、伐倒した際は、幹から大量の水分が流れる為、見る人にとってはショッキングな映像に見えることもある。
乾燥技術、加工技術の発展により、節などが見られるB材でも構造材として活用ができる集成材(エンジニアリングウッド)が開発されたことで、木材活用拡大へとつながってきた。
無垢材(平角、正角)でも乾燥技術の進歩により、色味や外割を防ぐことができ、JAS製材(機械等級区分)の構造材も作られている。
ノンJAS製材であれば、低温乾燥や天然乾燥など、無等級無垢材(樹種)という分類で、許容応力度計算にも対応可能な為、活用している建築会社も増えてきている。
兵庫県としての杉の生産
兵庫県は森林面積が広く、杉の蓄積量も多い都道府県です。
良質な杉が育ちやすい気候の山が多くありました。
林業としても盛んでしたが、林道の整備が進んでおらず、所有権の問題で整備できないなど、多くの問題も抱えている状態で、現在は、林業の規模も下がってきている。
木材としては、製材所が各地域に残っており、宮下木材もそのひとつです。
全国で取り組まれている合法木材の制度をさらに細分化して、兵庫県独自の県産木材認証制度を発足、兵庫県産木材として利用拡大を図っている。
森林の持続可能な管理を目指し、市町村単位でも取り組みを行なっており、六甲山を持つ神戸市では、砂防(土砂崩れ対策)技術の発展に森林が寄与しており、緑のダムとして、山づくりを防災課が行なっています。
間伐、択伐された原木は、神戸市の管轄で製材、活用されている。
宮下木材も製材に協力しており、三ノ宮にある神戸市中央区役所のスカイデッキのルーバー材として、大量に木材活用されている。
兵庫県全体としては、下記を一例として多く活用されている
・六甲山の山頂手前のトイレ休憩所
・兵庫県木材会館
・丹波市柏原のドコモショップ
・フルーツフラワーパーク道の駅ファームサーカス
・戸建て住宅
杉という木の機能
柔らかさと体感温度
多孔質と調湿効果
香りと睡眠の質向上
経年による色の変化
木材としての活用
外壁の焼杉や天井材として活用
技術の進歩により構造材(柱・梁)に活用が進む
現在は、柔らかい利点から、住宅用床板として活用が進む
外壁や板塀、厚床のデッキ材としても活用
杉の製品一覧
杉床
杉厚床
杉羽目板
杉外壁板
杉押え縁
杉胴縁 など