TOP >  兵庫県産 杉の本実幅広厚床(37mm厚)
 

40℃未満の超低温乾燥が叶える、呼吸し、時を刻む床



1. プロフェッショナルがこの「37mm」に心惹かれる理由

建築のプロが直面する「現場の収まり」と「意匠の整合性」。宮下木材の厚床は、単なる床材の枠を超え、それらの課題を解決する「建材としての機能美」を備えています。

■ 掃き出し窓との完璧な共鳴 ― ふかし材からの解放
一般的な15mm厚の無垢フローリングでは、24mmの構造用合板と重ねた際に39mm厚になり、掃き出し窓のサッシ枠(アングル)の下に必ず隙間が生じます。その隙間を埋めるための「ふかし材」の選定、加工、そして現場での調整。これら微細ながらも手間のかかる工程を、「37mm」という厚みが一掃します。 サッシ枠にそのまま、ピタリと納まるその姿は、施工の合理化だけでなく、余計なふかし材を排除した「ノイズレスな空間」を実現。前垂れや変形といったトラブルから、施主様の暮らしを守ることが容易になりました。

■ 「造作点検口」という、究極の隠し技
37mmという十分な厚みと剛性は、床下点検口の在り方も変えます。既製品のアルミ枠やプラスチック枠は、時に無垢床の連続性を断ち切る「異物」になりがちです。 当製品は、受け材の施工を含めた現場造作による点検口づくりを推奨しています。床材そのものを蓋として加工できるため、目地を最小限に抑え、好きなサイズで、床面に溶け込むような美しい点検口が完成します。サクションリフターを併用することで、つまみ金物までも排除したノイズレスデザインが可能です。こうした細部へのこだわりこそが、設計事務所様や工務店様の提案力を支える武器となります。

■ 1階床面への「直張り」という合理的な選択
木造在来軸組工法において、1階床は構造的な制約がない部位です。ここに37mmの厚床を直張りすることで、二重床にする手間を省きつつ、構造体に近い安定感を得ることができます。実(さね)加工されているので、地面からの冷気も遮断でき、湿度の吸放湿効果も高く、香りも十分、それらを最もシンプルな施工方法で手に入れられる。これこそが厚床材の醍醐味です。

2. 宮下木材「4つの流儀」:効率を捨てて、杉の命を活かす

私たちは、兵庫の山が育てた杉を「単なる木材」とは考えていません。その木肌ひとつひとつに宿る力を、そのまま現場へ届けるためのプロセスを遵守しています。
  • ・【製材】シングルバンドソーによる対話
    効率重視のツインバンドソーなどの製材ではなく、一本ずつ目利きをして、丸太と向き合う「シングルバンドソー」を採用。原板220mm×45mmという贅沢な断面サイズから、木の良さを最大限に引き出します。
  • ・【乾燥】「40℃未満」の超低温(30~38℃)への執念
    ここが宮下木材の心臓部です。100℃近い高温乾燥をはじめ、乾燥温度が上がるに連れ、杉の命である「精油成分(脂分)」を飛ばし、木の良さが失われてしまいます。私たちは40℃未満(30℃〜38℃)という、超低温でじっくり時間をかけて乾燥。杉本来の鮮やかな色、芳醇な香り、そして粘り強い「精油成分」を活かします。この木肌こそが、後に飴色の艶へと変わる「経年美の源」なのです。
  • ・【加工】7軸モルダーによる精密な「断面加工」
    高精度な7軸モルダーを使用し、200mmの幅広材に狂いのない本実(ほんざね)加工を施します。この加工精度があるからこそ、現場での施工性が向上し、経年による板の暴れを最小限に抑えることができます。
  • ・【仕上げ】素足で気持ちいいサンダーフィニッシュ
    モルダーの刃跡をそのままにせず、最終工程で丁寧にワイドベルトサンダーに当てます。杉特有の柔らかさを際立たせ、手で触れた瞬間に「あ、違う」と感じさせる、吸い付くような肌触りを追求しています。

3. 選べる2つの推奨仕上げ ― 「個性」か「機能」か

どちらも宮下木材が自信を持っておすすめする仕上げです。お施主様の価値観に合わせて、最高の選択を提案してください。

A. 【無塗装】 杉の「魅力」と「調湿力」を享受する
「五感すべてで木を感じたい」というお施主様には、無塗装こそが最良の選択です。 37mmの厚みが持つ膨大な調湿能力を一切妨げることなく、室内の湿度をゆるやかに一定に保とうとします。超低温乾燥だからこそ残る精油成分が、天然の芳香剤として安らぎを与え、素足から伝わる体温の反射は、冬の朝の不快な冷たさを忘れさせてくれます。

B. 【オスモ塗装 #3362】 品格ある「艶」と「防汚性」を纏う
「美しさを維持しつつ、日常の気兼ねなさを大切にしたい」という方へ。 自然塗料のトップブランド、オスモカラーの「#3362 フロアクリアーエクスプレス」の2回塗りを推奨しています。植物油が木の内部まで浸透し、表面に膜を作らないことで呼吸を妨げず、水汚れや摩擦から床を守ります。塗装によって木目がグッと浮き上がり、上質なアンティークのような重厚な雰囲気を演出します。

4. 暮らしを慈しむ、シンプルなメンテナンス

「無垢材は手入れが大変」というイメージは、杉の驚異的な復元力を知れば変わります。
  • ・傷は家族の歴史。そして「熱と水」で手入れもできる。
    重いものを落として凹んでしまった。そんな時も、水分を含ませた布を当て、その上からアイロンで熱を加える。すると、木の細胞が水分を吸って膨らみ、魔法のように凹みが直ります。これは細胞を壊さない「超低温乾燥」と「37mmの厚み」があるからこそ可能な、木材の自己修復です。スチームクリーナーも利用可能です。
  • ・日常は「水拭き」で美しく。
    普段のお手入れは、固く絞った雑巾での水拭きで十分です。気になる汚れなどは、拭き取った後、アルコールによる消毒も可能です。杉の脂分が表面に現れ、年月を重ねるごとに汚れすらも「味」として飲み込み、深みのある飴色へと変化していきます。 オスモ塗装の場合は、専用のクリーナーを使った拭き掃除を推奨いたします。専用ワックスや上塗りによるメンテナンス方法も推奨いたします。

5. プロが現場で直面する「よくあるご質問」

  • Q1. 無垢幅広材ゆえの「動き(乾燥収縮・反り)」への対策は?
    A. 無垢材である以上、季節による乾燥収縮や反りを完全に止めることはできません。しかし、それは木が生きている証拠でもあります。 宮下木材の幅広厚床は、万が一収縮が起きた際でも、床板を固定しているビスが見えないような断面構成(実形状)です。 また、これまで事例はありませんが、もし致命的な割れが発生した場合には、部分的な張り替えにも柔軟に対応できる体制を整えています。
  • Q2. 床暖房との併用は可能ですか?
    A. 私たちは、床暖房との併用はおすすめしておりません。 37mmの厚床が持つ自然素材本来の風合いや木の良さを最大限に活かすため、「基礎断熱工法」との併用を推奨しています。基礎断熱工法であれば、後張りであることから、上棟後にスラブ上の清掃を徹底した後に床施工ができるため、床下を衛生的に保てるという基礎断熱工法の懸念点を対策できるメリットもあります。
  • Q3. 施工時に大工さんが注意すべき点はありますか?
    A. 基本的な施工方法は、大引きを平行に910mmピッチで組み、それに対して直交方向に厚床を張っていきます。固定は910mmピッチごとに、実(さね)のメス側からビス留めを行ってください。37mmの厚みがしっかりとした踏み心地を支えるため、複雑な下地組みなしで強固な床面が形成されます。 壁際などは、適宜、土台側面に際根太(きわねだ)を施工してください。
  • Q4. 15mm厚の既製品に比べ、コスト面でのハードルは?
    A. 材料単体で見れば厚床の方が高価ですが、「構造用合板を必要としない」ため、床構成全体のトータルコストで比較すると非常に合理的です。 多くのケースでは「構造用合板24mm + 杉上小フローリング15mm」程度のコストに収まります。合板を使わず、本物の杉だけで床が完結する価値を考えれば、むしろコストパフォーマンスに優れた選択と言えます。
  • Q5. 納期と供給体制について教えてください。
    A. 通常、220×45の原板を常に300枚程度在庫するよう製造計画を立てています。 最終加工自体は数日で完了するため、在庫があればご注文から約1週間での納品が可能です。ただし、発注が重なる等、在庫が僅少となった場合は、超低温乾燥の工程を含め1〜3ヶ月ほどお時間をいただく場合があります。 計画段階で事前にご相談いただければ、現場の工程に合わせてスムーズに供給いたします。

6. 私たちの想い:木の家づくりを、共に。

宮下木材は、単なるメーカーではありません。 私たちは、製材所として、一軒一軒の現場に寄り添い、図面の上では見えない「住み心地」を皆様と共に提供していく共同体でありたいと考えています。
「37mmの厚みを活かしたプランニングを相談したい」 「超低温乾燥の香りを、実際にショールームで体感したい」 「自社の標準仕様として、継続的に供給が可能か確認したい」「新たな試みをしてみたい」
こうした木を使う想いを持つプロフェッショナルの皆様と、兵庫の山と街をつなぐ架け橋になることを考えています。

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