🏡お家のリフォームを考えている方にとって、床材の選択は重要なポイントの一つですね。床を天然素材のフローリングに変えるだけでもその部屋のイメージはがらりと変わります。無垢フローリングの最大の長所は、やはり素材感。 自然のままの無垢フローリングは、木が持つ要素をそのまま体に伝えてくれる特徴があります。また、湿度が高い時は水分を吸い、低い時は水分を放出することで部屋の中を快適な湿度に保ってくれるのです。そんな無垢のフローリングの利点ってなんでしょう。調べていきましょう。
🌳優しいナチュラルな外観
無垢のフローリングは、天然木の風合いや色味をそのまま楽しむことができます。自然な木目や模様は、空間に温かみや質感を与え、優しい感じのインテリアとしてアクセントにもなりますね。
🌳耐久性と寿命
無垢のフローリングは、厚い一枚板の天然木で作られています。木の種類にもよりますが、傷や凹みに強く、長期間の使用に耐える耐久性があります。適切なメンテナンスを行えば、何十年も美しい状態を保つことができます。
🌳空気品質と健康への配慮
無垢のフローリングは、合成材料に含まれる揮発性有機化合物(VOC)をほとんど含まないため、室内空間の空気品質を向上させる効果があります。アレルギー体質の方や健康を気遣う方にとっても優れた素材です。
🌳環境への配慮
無垢のフローリングは、再生可能な天然資源である木材を使用しているため、環境に優しい選択肢となります。また、森林認証された木材を使用することで、森林保護に寄与することもできます。
🌳無垢のフローリングの種類
□オーク(ナラ)
オークとナラは見た目もとてもよく似ています。北米で採れるナラの仲間にホワイトオーク材があります。これをオークと呼び、日本やロシア等アジアなどでとれるものを、ナラと呼んでいるようです。オークは無垢のフローリングで最も一般的な材料の一つで、とても人気のある材料のひとつです。木目が美しく、硬質で耐久性に優れています。また、優しい色合いは、インテリアに合わせやすいです。また、堅牢性(けんろうせい)と耐久性が特徴で、日常の使用や摩耗にも比較的強く、長持ちします。また、多くの仕上げやステインを受け入れることができ、様々なスタイルに合わせることができます。
□ウォールナット(クルミ)
北米で伐採されたクルミの事をウォールナット材と呼びます。日本や中国などアジアで採れたものをクルミ(シルバーウォルナット)と呼びます。同じ仲間の樹種であっても、産地によって種類が違います。
ウォールナットは、比較的、深い色合いと特徴的な木目が魅力の木材です。高級感があり、落ち着いた雰囲気を演出します。クルミは明るめの色で、さわやかな色合いです。木目はよく似ています。ウォールナットの無垢フローリングは、濃い茶色から黒褐色までの色合いがあり、非常に豊かな外観を持っています。木目は美しく、特徴的なパターンが生まれます。他の木材に比べると柔らかめで、そのため、傷やキズには注意が必要ですが、適切なメンテナンスで長寿命のフローリングとして楽しむことができます。
□メープル(かえで)
北欧産や北米産のものをメープル材、国産のものをかえでと言います。メープルは明るい色合いが特徴で、広々とした空間を演出します。かえでは、メープルより少し赤身がかっています。どちらも性質には、耐久性があり、スクラッチ(ひっかきキズ)にも強いため、お子様のいる家庭にも適しています。メープル(かえで)の無垢フローリングは、明るく均一な色合いと滑らかな木目が特徴です。緻密な構造を持ち、高い耐久性を誇ります。そのため、家庭だけでなく、商業施設など、多くの場所で広く使用されています。また、メープルは塗装や仕上げにも適しており、シンプルなデザインからモダンなインテリアまで幅広いスタイルにマッチします。家具などにもよく使われています。
□パイン(松)
パインは北米や欧州で広く使われている木材で、レッドパイン、赤松などは、赤身の強い色で、ログハウスなどにもよく使われています。最初は白っぽいレッドパインの床材ですが、油分が多いため、経年変化により5年ほどたつと徐々艶やかな飴色になります。ホワイトパインは、家庭でよく使われるパインです。パイン材は柔らかくて肌触りの良い素材で、流通量も多く人気があり、どちらも調湿作用を持つため、夏に素足で歩いても、肌ざわりの良い柔らかい素材のためベタベタしません。寒い冬も床が冷たい感覚も抑えられて快適に過ごせ、子供部屋や高齢者の部屋にもおすすめです。転倒などの衝撃を吸収してくれます。キズのつきやすさなどのデメリットはありますが、メリットも多くあることがおわかりいただけたと思います。また、香りも良く、部屋の中でも木の温もりを感じられるでしょう。流通量が多いため、無垢材の中では比較的コスパも期待でき、お手頃な価格で手に入れることができます。
□チェリー(桜)
チェリーには、ブラックチェリー、ホワイトチェリーなどが床材によく使われます。ブラックチェリーは、いわゆるサクランボのあの「ダークチェリー」の実がなる木で、北米、主にウエストバージニア州からニューヨーク州にかけての東部を原産地とするサクラの一種です。チェリーは、赤みのあるブラウン色合いが特徴的な木材です。年月とともに色合いが変化し、深みのある赤味を帯びて魅力を増します。年月を経て深まる色合いが美しさを引き立てます。柔らかな質感があり、彫刻や装飾が施されることもあります。チェリーの無垢フローリングはエレガントな雰囲気を醸し出し、特に伝統的なインテリアにもよく使われます。ホワイトチェリーは樺桜や西南桜、山桜などと同様、淡い杢目と、優しい桜色の材質肌理は細かく、きわめて滑らかで、経年し使い込むほどに深みを増す紅褐色のやわらかな木肌で、上質感あふれる趣を住まいに漂わせます。 チェリーは、豊かな赤みがかった色味が特徴です。
□ヒッコリー (Hickory)|沢胡桃
ヒッコリーの無垢フローリングは、自然な色合いと強靭な構造が特徴です。クルミ科の広葉樹で、フローリング材としては白色系の木材で、木肌はやや粗くワイルド感が強いイメージを持つ木材になります。強度も高く衝撃吸収性に優れた木材で、一般の住宅から土足での店舗のフロアにも最適です。木目が目立ち、明るい部分と濃い部分が交互に現れる美しい外観を持っています。また、ゴルフクラブのヘッドやスキー板などスポーツ用具から、斧、金槌の柄などの大工道具まで、またバーボンウィスキーを熟成させる木樽にも用いられており、ハードな使用にも耐える重厚な材質で北米を中心に愛用されています。このことから、非常に耐久性があり、傷や衝撃にも強いため、高いトラフィックエリアやペットのいる家庭にも適しています。
□ヒノキ(檜)
ヒノキと言えば、日本最古の木造建築、1300年間変わらぬ姿を保ち続ける法隆寺の五重塔を支えたのは桧の構造材。 歴史に裏付けされた強度と美しい風合は、総檜造りで家を建てたいという方も多いです。ヒノキは日本原産の木材で、その美しい香りと耐久性が特徴です。淡い色合いで、優れた耐水性と防虫効果があります。また、ヒノキは木目が美しく、フローリングに使用すると上品な雰囲気を演出します。日本の温泉などにもよく使われ、海外の旅行客の方からも注目の木です。フローリングにヒノキを使用した場合、張り替えは半永久的に必要ないと言われています。また、檜風呂として浴槽にも使われているように、水分や湿気にも強く劣化しづらい素材です。
□ケヤキ(欅)
ケヤキはアジアや欧州で見られる堅い木材で、日本の山里に自生しており、古くから親しまれた木。ドングリの木と言えばよく知られていますね。流れるような美しい木目と、赤身のある色合いを持つケヤキは、古くから神社や仏閣に用いられてきました。その重厚感と、木目の美しさは、今でも日本家屋を作るのに欠かせない材料の一つです。美しい赤褐色の木目が特徴的で、非常に丈夫で耐久性があり、抗菌・防虫効果もあります。高級感のある雰囲気を醸し出すことから、高級住宅や室内装飾によく使われます。
□スギ(杉)
造林史上最古と云わる、西暦1500年頃(室町時代)から植林が行われていたと文献に記録があるそうです。安土桃山時代には大阪城、伏見城の築城に吉野杉が使用され、江戸時代に入ったころにはブランド化、年輪巾が繊細で均一、丸太の芯が中心にあり、曲がり、反りが少なく、強度に優れ、美しい光沢が人気だったと云われるほどの昔からの定番中の日本を代表するフローリングです。常緑針葉樹で柔らかな足触りと、ナチュラルな風合いから和洋を問わず親しまれている無垢フローリング。北は北海道の月形杉、道南杉、そして南は鹿児島県の屋久杉まで日本各地に生育しており、古来より吉野杉、秋田杉天竜杉など日本各地にブランド杉と呼ばれる伝統的な植林地があります。現在は地元杉として、各県産杉もブランド化しつつあります。宮下木材でも兵庫県産杉を製材所にてフローリングに製材しております。明るい色調とシンプルな木目が特徴です。比較的柔らかい木材であり、加工しやすいため、リーズナブルな価格で手に入りやすいです。宮下木材では、ミリ単位での、木巾のご相談も賜っております。お気軽にお問合せ下さいませ。
□クリ(栗)
クリは北米やヨーロッパで見られる木材で、暖かみのあるうすーい茶色の木目が特徴です。非常に耐久性があり、腐りにくいため、床材として非常に適しています。昔から日本では家の土台や大黒柱など、強度が必要な部材として使われてきました。昔は線路の枕木としても使われていたことがあるそうです。クリは堅い材質のためキズもつきにくく、非常に長持ちする素材で、きめ細やかな美しさも兼ね備えています。
経年での色が美しく変化しするので、あきがこない無垢フローリングです。明るく、人目に触れやすい無垢フローリングにはピッタリです。ちなみに、クリは「苦離」に通じ、苦しみから離れることのできる縁起のいい木と言われているそうです。 ステキな意味がありますね。また、栗は、タンニンを多く含んでいることもあり、様々な建材の中で最も腐りにくいと言われています。タンニンには防虫効果もあるため、シロアリなどの被害を避けることができます。トイレや洗面所、お風呂など、木材の床は・・・と躊躇してしまうお部屋にも、クリの木がオススメです。
□白樺(ビワ)
白樺は北米やヨーロッパ、ロシアなどで見られる木材で、淡い色調と美しい木目が特徴です。軽量で柔らかい木材でありながら、強度があり、加工しやすいため、様々な用途に利用されています。軽量なのに硬く優れた加工性から、家具材にも多く愛用されるシラカバ。樹皮に油分を多く含み、比較的水に強い特長もあります。きめ細かな美しい木目が、そのままでも、スッキリした仕上がりになります。
□カバ(樺)
カバは北半球の寒冷地の広葉樹で、ヨーロッパの寒冷地でも良く使用されており、北欧の家具などにも愛用されている木です。淡い色調と緻密な木目が特徴です。硬く丈夫で、高い耐久性を持っているため、高負荷の環境でも長持ちします。淡くナチュラルな杢目は主張せず、雑貨や小物などを引き立てる、とてもシンプルでカッコイイ木のひとつです。淡い色調と、優しくきめが細かいくせのない杢目でお部屋を明るくしてくれます。主張しないフローリングの代表的な木です。多種インテリアが映えます。広葉樹の中では柔らかい材質で肌触りが良く、ダンスフロアや体育館のフロアにもよく使用されています。数ある無垢フローリングの中でも群を抜いて白い色調で明るい空間づくりができます。メープル(カエデ / 楓)と似た縮杢や波杢があり、光のあたり方で表情は変化し、高級感のある光沢を放ちスッキリとした明るい室内空間を演出します。
□アカシア
アカシアはアフリカやアジアなどで見られる木材で、明るい茶色の木目が特徴です。耐久性が高く、湿度の変化にも強いため、屋内外の床材として人気があります。アカシア熱帯から温帯にかけて広く分布しています。アカシアの杢目(もくめ)はあまり明瞭ではありませんが、濃淡のあるブラウンと節、白太などラフで豊かな表情、そしてプリント合板ではあまり見かけることのないデザインから近年「最も無垢材らしい」無垢フローリングと人気があります。節や白太などキャラクターの強いデザインに思われがちですが、その分シンプルな壁や家具を際立たせ、長年使い込むことで上品なフォックスブラウンに変化し高級感を帯びていきます。また、ここ10年ほど人気が高まっているヘリーボーンフローリング仕上げにもよく使われています。
□イチョウ(銀杏)
イチョウは日本や中国などで見られる木材で、淡い黄色の木目が特徴です。耐久性があり、加工しやすいため、フローリングや家具によく使用されます。また、イチョウの木材は経年変化によって美しい色合いに変わることも魅力の一つです。
これらは一般的な木材種類ですが、無垢フローリングにはさまざまな木材があります。お部屋のデザインや用途に合わせて、最適な木材を選ぶことで、素晴らしい空間を創り出すことができます。これらの木材は、それぞれ特有の特性と美しさを持っており、無垢のフローリングとして広く使われています。選ぶ際には、予算、デザイン、耐久性などの要素を考慮して最適な木材を選んでください。宮下木材では、無垢のフローリングを製造もしておりますので、専門スタッフにお気軽にお問合せくださいませ。
古木を使ったオフィスの建築を予定しております。
https://miyashita-wood.com/reform/info/2023/07/28/naturalflooring/のページに掲載されている木材のサンプル(10センチ角程度)22種類を購入する事は可能でしょうか?
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
和田様コメントありがとうございます。
https://miyashita-wood.com/reform/info/2023/07/28/naturalflooring/
こちらのページの商品はフローリングの種類をお伝えしているだけのサンプル品となります。
詳しくは、明日、✉アドレスを頂いていますので、担当者よりご連絡させていただきますので、しばらくお待ちくださいませ。