長年住み慣れた家が、今の暮らしに少し大きすぎる。そんな住まいに、新たな価値を吹き込む「減築リノベーション」。“壊す”のではなく、“活かして整える”。
この度、ご依頼いただいたT様のこのおうちは、お母さまが住まわれていた家、白い家は減築(解体)し、砂利スペースとし、古い家は内装をリフォームしていたので、既存で残し2階を減築し、平屋とします。
Before:
思い出の詰まった、築年数のある住宅。残すのは古い方の家です。
ライフスタイルの変化とともに、この家のすべてを「使い切る」ことが難しくなっていた。計画のポイントは、「選んで残す」
建物は大きく3つのゾーン(解体部、減築部、既存改修部)に分けて計画。
既存を活かし改修する部分:ご自宅はお向かいにあるため、平屋のエリアは書斎として残し、断熱性・動線・設備を見直して快適性を向上。
減築する部分:白い家は全てと、使わなくなった離れの2階部分を減築。構造バランスにも配慮しながら“軽くする”設計を施します。
整地部分:白い家のあった、空いた敷地は将来的な駐車場や庭として整備。開放感と活用の可能性がひろがりました。
現場は、“残す”と“壊す”が交差する場所、丁寧に対応してまいります。
養生ネットに覆われた建物全体。外からは見えないけれど、内側では確かな変化が進行中。それは、住まいのサイズダウンであり、暮らしのアップグレードでもあります。
減築リノベで変わること・・・
維持管理がシンプルに、毎日の掃除、補修、冷暖房の効率。家が小さくなることで、暮らしにゆとりが生まれる。
住まいが「今」にフィットする。家族構成やライフスタイルの変化に寄り添い、家のサイズを最適化してみませんか?
減築により開けた外空間には、庭や菜園、縁側のような新しい風景が現れます。これからライフスタイルに合わせていろいろ考えることもできますね。
「手を入れた家」に感じる愛着は、ただの修繕ではなく、“選んで整える”プロセスが住まいへの想いを深めてくれるでしょう。
Editor’s note
人生に合わせて、家も変化していく。減築とは、過去を否定することではなく、「これから」の暮らしを見つめ直すこと。その先にあるのは、シンプルで豊かな日常かもしれません。
みなさまのお家はいかがですか?
減築工事は木材を知っている宮下木材まで。
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